赤ちゃんが初めて食べるお砂糖は
からだに優しく、風味豊かな含蜜糖で。
1離乳食とは
離乳食とは、母乳以外の食品からも栄養を取り入れ、幼児食へと移行する過程の食事。
月齢に応じて、段階的に進めていきます。
- 母乳主体から徐々に離乳食の割合を増やしていく
- 味をつけずに食べられるようであれば調味の必要はない。加える場合は風味づけ程度におさえる。
(塩味の場合、食塩濃度では大人は1%以下、幼児食では0.5%以下、離乳食では0.3%以下) - 使う食品の種類や大きさ、固さを変えていき、噛み潰して飲み込むトレーニングを行う
離乳初期 | 離乳中期 | 離乳後期 | 離乳完了 | |
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月齢 | 生後5 - 6ヶ月 | 生後7 - 8ヶ月 | 生後9 - 11ヶ月 | 生後12ヶ月以降 |
食べ方の目安 | 1日1回ひとさじから 母乳は飲みたいだけ与える | 1日2回食へ 食品の種類を増やし、いろいろな味や舌触りを覚える | 1日3回食へ 食べる楽しさの体験を増やす | 1日3回食へ 自分で食べたい気持ちを育てる |
調味料の使用 | NG | 少量ならよい | 少量ならよい | 大人の半分くらい |
硬さの目安 | なめらかにすりつぶす ヨーグルト ![]() |
指でつぶせる固さ 豆腐 ![]() |
歯茎でつぶせる固さ バナナ ![]() |
歯茎でかめる固さ つくね ![]() |
2離乳食に砂糖は必要?
離乳食の進み具合に応じて使用しましょう。
子どもは生まれながらに本能で甘み・塩味・旨味を好みます。反対に、酸味と苦味は体に危険なものとして嫌います。
砂糖には子どもが苦手とする酸味や苦味を抑える効果があるので、トマトやヨーグルトなどの酸味の強い食品や、青菜などの苦味がある食品を食べやすく調理することができます。
魚の生臭さを取ったり、肉を軟らかくする効果もありますので、食材や赤ちゃんの食べ具合によって少量使用することで食べやすくなり、進みが良くなることもあります。
ただし、離乳食の時期は素材本来の味を覚える時期でもあり、糖分の取りすぎは肥満や虫歯の原因にもなります。使いすぎには注意しましょう。
3おやつについて知りたい
エネルギー補給におやつを活用!
離乳が進むと、1日に必要なエネルギーや栄養素のほとんどを食事から取るようになります。乳幼児は体が小さいわりに、多くのエネルギーや栄養素を必要とします。
しかし、消化器官の機能も未熟で、胃の内容量も小さい子どもは、3回の食事だけでは必要なエネルギー量を満たすことができません。
そこで、おやつ(間食)を食事の一部と考え、エネルギーや栄養素の補給を行います。穀類や果物、乳製品、たんぱく質が取れるものや、不足しがちな鉄分、カルシウムの補えるものがおすすめです。
4離乳食で気をつけたい食材
1歳未満の乳児には はちみつ厳禁
どうして、はちみつは乳幼児NGなの?
栄養価が高く、甘くて美味しいはちみつですが、乳児ボツリヌス症を発症する可能性があるため、生後1歳未満の乳児には与えてはいけません。
ボツリヌス菌は、土壌中などに広く存在している細菌です。はちみつの中にはボツリヌス菌やボツリヌス菌の芽胞が入っている場合があります。
腸内環境が整っている大人では、食品などを介して体内にボツリヌス菌を取り込んでしまっても、腸内細菌との競争に負けて増殖できないので、通常は何も起こりません。
ですが、腸内環境が整っていない1歳未満の乳児の場合は、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出し、死に至る可能性もあります。
ボツリヌス菌は通常の加熱では 死滅しない
ボツリヌス菌の芽胞は熱に強く、120℃で4分以上の加熱が必要です。調理などの通常の殺菌では死滅しません。加熱済であってもはちみつ入の焼き菓子やカステラ、飲み物を生後1歳未満の乳児にあげてはいけません。
5離乳食に素焚糖は使える?
お客様からのお問い合わせが多い“離乳食に使えるお砂糖”
「初めての離乳食、できればカラダに優しい調味料を使いたい!でも、さとうきび糖は赤ちゃんに食べさせても大丈夫? ボツリヌスが心配…」というお問い合わせがお客様相談室に多く寄せられます。離乳食にも使えます
大東製糖では製造過程でボツリヌス菌の殺菌、および毒素の分解に必要な加熱を行っています。
そのため素焚糖をはじめとした弊社製品は、ボツリヌス菌のリスクが極めて低く、小さなお子様にも安心してお召し上がりいただけます。
普段のお砂糖を素焚糖やてんさいのお砂糖に変えてみませんか?
※「離乳食に使えます」とはボツリヌス菌の殺菌に必要な加熱殺菌を製造過程で行っていることを意味します。
製品情報:素焚糖
製品情報:てんさいのお砂糖
6大人の食事から取り分けて作る離乳食メニュー
かんたん、美味しいお料理で、赤ちゃんにもご家族にも優しい生活を
毎日の食事作りに、離乳食まで加わると、大変ですよね。忙しい保護者の方に、大人の食事から取り分けて、離乳食が作れる、かんたんレシピを紹介しています。
大人の食事から取り分けて作ると、大人の食事と一緒に調理ができるので同じ食材が使えて無駄がなく、調理時間の節約にもつながります。
同じ食材を食べて「おいしさ」を共感することもできるので、子どもの食べ物への興味や関心、食べる意欲を育てることにもつながります。
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【監修】大久保 由喜
栄養士免許・栄養教諭二種免許・フードスペシャリスト資格
国際学院埼玉短期大学健康栄養学科卒業後、認可保育園で栄養士として勤務。
毎月の献立作成や日々の調理を行いながら、地域の家庭支援にも貢献。
施設内で行われる未就園児向けの離乳食教室や栄養相談に努める。