私たちの生活の中でとても身近な存在の「お砂糖」
でも意外と知られていないお砂糖のマメ知識をご紹介します!
1砂糖の賞味期限は?
食品表示基準(食品表示法)では、一部の商品を除く全ての加工食品には、商品の特性に応じて、消費期限または賞味期限の表示が義務付けられています。
高度に精製され、不純物をほとんど含んでいない砂糖は、常温で長期保存しても品質の変化が極めて少ないことから、期限表示の省略が認められています。
適切な方法で保存していれば何年経っていてもお使いいただけますが、保管方法によっては変質する可能性もあります。ご購入後、開封後はお早めにお使いください。
加工黒糖、黒糖など賞味期限が設定されている製品もあります。賞味期限がある製品については期限内にお召し上がりください。
2砂糖の保存方法
砂糖は長期保存が可能ですが、虫の侵入やにおい移り、湿気を防止するためにも専用容器(密閉容器)で保存することをおすすめしています。直射日光、高温多湿を避けて常温で保存してください。
3含蜜糖の表示例
含蜜糖を使った商品への一括表示の原材料表示を行う場合について、それぞれ分類名ごとにご紹介します。ただし、こちらに掲載しているのは一般的な見解であり、最終的にはお客様から消費者庁にお問い合わせください。
加工黒砂糖
加工黒砂糖を使用した商品へ原材料表示を行う場合は、「加工黒糖」と表示いただくことをおすすめしております。
加工黒砂糖は原材料の一部に一定量の黒糖を使用しているため、一括表示の原材料欄に加工黒糖と表示していれば、商品名に黒糖を含む名前をつけることができます(例:黒糖蒸しパン、黒糖クッキー等)。また、 包装・容器に「黒糖使用」や「黒砂糖入り」と表示ができます。ただし、使用量が極端に少ない場合には誤認を与える可能性がありますので、ご注意ください。
赤糖
赤糖を使用した商品へ原材料表示を行う場合は、「赤糖」と表示いただくことをおすすめしております。
素焚糖
素焚糖を使った商品へ食品表示法に義務付けられた原材料表示を行う場合は、「砂糖」もしくは「含蜜糖」と表示いただくことをおすすめしております。
ただし、食品表示基準(食品表示法)では「特色のある原材料」の強調表示として、商品名の併記が認められておりますので、「砂糖(素焚糖)」と表示することも可能です。詳しくは消費者庁にお問い合わせください。
なお、素焚糖は日本標準商品分類(総務省発行)では「その他の含みつ糖」の分類名に該当し、「きび糖」の分類名の記載はありません。
日本黒砂糖協会では加工黒糖等の表示に関するガイドラインを定めています。こちらもご参照ください。
日本黒砂糖協会|表示ガイドライン
4お砂糖が白いワケ
お砂糖が白く見えるのは雪が白く見えるのと一緒なのです。
グラニュー糖や上白糖の結晶を良く見てください。すると、一粒一粒が透明なことに気が付かれると思います。
お砂糖は結晶表面で光が乱反射することによって、白く見えているだけなのです。これは透明な氷の結晶である雪が白く見えるのと同じ原理なのですね。
砂糖に漂白剤…と噂を聞きますが、実際には砂糖に漂白剤は使いません。
活性炭やろ過など、自然で安全な方法を使って純粋なお砂糖が作られているのです。安心して召し上がってくださいね。
5褐変反応(かっぺんはんのう)
砂糖を加熱すると茶色くなる。これが褐変反応です。
ショ糖は無色透明な物質ですが、お砂糖を長期間保存していて、黄色くなったことはありませんか?この黄色くなる現象のことは褐変反応(メイラード反応)と呼ばれます。
砂糖での代表的な褐変反応は「カラメル化」です。
皆さんは黄金色に輝いたベッコウ飴を御存知ですか?またプリンにはカラメルソース(キャラメルソース)が欠かせませんね。ベッコウ飴やカラメルソースの色は、砂糖を加熱した時にできる色素が基になっています。砂糖には強く加熱するとカラメル化反応を起こし、褐色になるとともに、独特の甘い香りが発生する性質があります。
長期間保管した時など、強く加熱しなくても起こるのは、「メイラード反応」です。
メイラード反応とは、糖とアミノ酸が反応して褐色の色素成分が作られることを指しています。ブドウ糖や果糖はメイラード反応を特に起こしやすい物質で、長期間保管しているとサトウキビ由来の極わずかなアミノ酸と反応して、黄色くなることがあります。
メイラード反応で作られた色素には抗酸化作用があることが知られており、黄色くなってしまったと言っても、食品としては全く問題ありません。黄色くなってしまったお砂糖でも、安心してお使いください (市販のベッコウ飴やカラメルソースには、着色料を使用した製品もあります)。
6お砂糖と遺伝子組み換え作物
遺伝子組み換え作物は一切使用しておりません。
日本国内で作られているお砂糖の原料には、遺伝子組み換え作物を使用したものはありません。